bouzu-profプロフ/ 清寛(しょうかん)和尚。(月曜担当)

1985年生まれ。熊本出身。お寺に生まれお寺に育つ。
22歳の時、福井県の永平寺という山奥の修行寺で3年過ごす。修行仲間には相当な迷惑をかけ続けて山を下りる。その後、曹洞宗の研究センターにて仏教を学ぶ。同性婚の問題から、仏教と「性」について気になり、セクシュアリティについて勉強し始めた。生活に役立つ仏さまを模索している。
趣味は「こんな時、お釈迦様ならなんて言う?」という大喜利。
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初日が無事終了しました! 月曜で冷たい雨の中、あったかい常連の皆さまが来てくださって、とても嬉しかったです。こうきさんにお手伝い頂きつつの営業だったのですが、まだまだ不慣れなところがたくさんあり、もっと精進しなければと痛感しております。ごめんなさいです。

営業中たくさんお話を聞かせて頂きました。辞書の話とか、初恋の話とか、女子の恐ろしい生態とか、古武術とか。店内で「突き」のやり方を教えていただき、達人の手さばきの一端に触れました。まさかすぎて凄まじく面白かったです。

中でも「アデイとはなんぞや?」という話になって、他のバーとアデイの役割の違いについて考えられたのは僥倖でした。テンションをあげて騒ぎたい夜を受け入れてくれる場所と、自分の深いところにあるモヤモヤを吐露できる夜を受け入れてくれる場所。どちらも必要なんだけど、後者はとても少なくて、だからアデイに来てしまうというお話でした。初日にこんな話が聞ける幸せと、そんな店を任せて頂く責任感が同時に押し寄せてきております(フシミサンコワイヨウ)

あと、お坊さん業界とゲイバーとの共通点が見つかりました! お坊さん業界では、財産や社会的地位の有無ではなく、修行を始めたのが早い方が偉いという価値観があります。ゲイバーでは、一般社会の価値観ではなく、ゲイの価値観が優先されます。どちらも、一般社会から離れた価値観を共有することで、普通ならあり得ない出会いや助け合いを生み出します。

人間は社会的な肩書きによって安定することもあるけど、それを無くしても安定できる道があるってことなんだと、改めて思いました。禅宗では地獄も極楽も「ここ」にあるといいます。ここを極楽と見るか見ないか、見ることが可能になるご縁を得られるかどうか。そんな問いかけが思い浮かびました。

ともかく、ただただ仏教の話をするんじゃなくて、みなさんとお話しつつ、みなさんにカスタマイズされた仏教を届けられる場所にしていきたいと思ってます。私はたまたま仏教を信じられるようになりましたが、もともと科学万歳の不信心人間でした。御守りや占いなど、根拠の無いスピリチュアルなものは人を迷わすだけのものだと思っていましたし、お葬式は死者のためではなく遺族に必要なものだと思っていました。だから、呪術的な仏教ではなく、合理的に語られる仏教を広めたいと思っていました。けれど、ちゃんと仏教を学んで気が付いたのは、合理も不合理もひっくるめて救ってくれる懐の深さでした。

お釈迦様が語った言葉は、信仰の厚い方はもちろん、不信心な方も対応可能! 二丁目寺では、宗教も不問で、セクシュアリティももちろん不問。どうぞお気軽においでくださいませ。

これからよろしくお願いいたします。

清寛合掌

撮影・中野泰輔