「木曜の腐女子」その6

社宅の建て替えで来月のはじめに引っ越しをするのですが、その準備に追われています。そもそも我が家は荷物が多すぎるのです。大半は私の物ですが。

子供の頃から片付けが苦手で、それなのにすぐいらぬ物を買い込んでしまうという良くない性質。特にコレクション癖などはないものの極度の面倒くさがりなので、整理するのも捨てるのも億劫で、ついなんでも溜め込んでしまいます。

現在我が家が住んでいる社宅は老朽化が進んでいるのと年齢制限から、最初は満室だったのが皆どんどん家やマンションを買って出て行き、残ったのは我が家とあと数家族、それにまだ結婚したての若い人たちだけになってしまいました。うちの隣の部屋も数年前から空室になり、本当はいけないことですが、これ幸いと勝手に自分たちの物置きとして使用していました。3LDKの物置きなので、置き放題です。邪魔なものを片っぱしから運んで行くうちに、いつの間にか隣の部屋も普通に一家族住んでいるんじゃないかというくらい荷物が増えてしまいました。それでいま引っ越しに際し、今度の部屋も今の部屋とそれほど広さに変わりはないので、隣の物置き分増えた荷物を減らすことに四苦八苦しているのです。

特に困ったのが、私のBL本です。10年くらい前まではBL専用の本棚からはみ出したら、べつに手元に置いておかなくてもいいと思うものは実家にどんどん送っていました。田舎なので置き場所には困らないからです。しかし何十箱も送っているうちにとうとう母から「私も読めるような普通の本ならいいけど、わけのわからないオタク本はもう置く所がないから送ってこないで」と苦情が来てしまいました。実家に帰ったところで、私は送った本がどこに置いてあるのかあまり気にしてなかったのですが(庭に大きな物置きがあるので、たぶんそこに運び込まれているのだろうと思っていました)、あの母の調子ではもしや勝手に捨てているのではないか、これ以上送るのは危険だと、以降は貸し倉庫に預けるようにしました。

今になればそうまでして置いておかなくても、気に入ったものだけ残しておいて、あとは古本屋に売りでもすればよかったようなものですが、今はそれほど萌えなくても、何年かすれば嗜好が変わって萌えるようになったり、ふと思い出してもう一度読みたくなったりするんじゃないか、その時に手放してしまっていて手に入り辛かったら大変だという思いと、そのうち私もそれらを全部並べておける書庫のある家に住むかもしれないという希望があったのです。

しかし、もはや書庫どころか普通の家を買える予感すらありません。それに年のせいもあってか執着も薄れてきた……というより、今はナマモノにはまって、興味が別方向にいってしまっているということもあるし、もうちょっと身軽に暮らしたいと考えるようにもなってきました。今回の引っ越しは断捨離するよいチャンスとも言えます。とはいえ厳選しても、残しておきたいものが結構あるあたり、やはり性根が腐っています。もう少し葛藤は続きそうです。

 

真紀ママ (A Day In The Life 木曜担当)

一男一女を持つノンケの主婦。にして重度の腐女子で、こよなくボーイズラブ作品を愛好している。性格もおおらかで、ドジっ子なキャラが、ゲイのお客様にも、ノンケのお客様にも大いに愛されている。声優の緑川光の大ファンで、彼の追っかけで、週末は神出鬼没! 高知出身

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