二丁目寺の坊主日記 その7

「エクストリーム坐禅」

月曜担当の和尚、本多です。

僕が在籍する曹洞宗では、電話やポッドキャストで聞ける法話をやっておりまして、そこに原稿を出しているんですが、やたらに煮詰まってます。助けて欲しい南無。

さて、みなさんはリフレッシュする方法をお持ちでしょうか?僕は文章を書いていて煮詰まったりなんかすると、適当にネットを徘徊します。そこで面白いサイトにたどり着くと、ぼーっとしばらく見て、くすっと笑って仕事に戻ります。

いろいろおすすめの面白サイトはあるんですが、特にアンサイクロペディアなんかは秀逸です。僕が好きなのは「盥回し」という記事です。良かったら一度見て下さい。

他にも、ユーモア溢れる(溢れすぎのものもありますが)記事がたくさんあります。その中でも有名になったものが「エクストリームスポーツ」シリーズです。そもそも、過激なスポーツという意味の言葉で、危険ジャンキーな若者たちのやり過ぎなスポーツを指す言葉だったようですが、ユーモアあふれるアンサイクロペディアの住人にかかると、多くのスポーツが生み出されることとなりました。

エクストリームピンポンダッシュ

エクストリーム出社

エクストリーム一人ディズニーランド

エクストリーム出社なんかは、ニュースで取り上げられることもありましたので、ご存知の方も多いかも知れません。そんなエクストリームなスポーツの一つに『坐禅』をいれてしまおうという計画が二丁目寺で立ち上がりました。

そもそも、坐禅とは「坐る禅」のことですから「歩く禅」「立つ禅」「寝る禅」などなど、いろんな派生があります。そして、曹洞宗では生活の全てを「禅」という生き方にしていくことを目標としています。つまり、どこで何をやっていても禅であることを意識して生きて行くわけです。

だったら、どこでも坐禅できるのではないか? 考えられないような場所で坐禅すればするだけ坐禅の凄みを分かってもらえるのではないか?そんなことを思ったのです。先日、来て下さったお客さんの中に、趣味なのにヤバイくらい写真を撮っている方がいて、その方とエクストリーム坐禅の撮影をしようという話で盛り上がりました。

オシャレなカフェで坐禅。東京タワーで坐禅。ラーメン屋で坐禅。砂浜で坐禅。スクランブル交差点で坐禅。教会で坐禅。動物園で坐禅。水中30mで坐禅。とか。

と、ここまで考えていたところで、こういうふざけたことをすると、すぐ批判されてしまうお坊さん業界の辛さを思い出しました。つまり、そんなふざけてないで修行しろ、僧侶とはふざけた行為をするための生き方ではないんだよ、という批判です。でも、正直それは上座部(タイとかミャンマーの仏教)の方の「形式から入る仏教」の役割だと思うんですよ。

僕がもし、上座部仏教の僧侶なら、ゲイバーのマスターなんて絶対できません。お酒を飲むどころか、お酒をすすめる行為なんて速攻で地獄往きです。だけど、一緒に地獄に往くからこそ出来ることを追い求めてきたのが、日本に伝わった大乗仏教と呼ばれる仏教だと思うんです。だから、何をやりたいのかという動機が正しいものならば、何をやっても大丈夫なんです。

とはいえ、修行しろという批判は至極当然の話なので、やっぱりやるべきことはちゃんとやりたいと思います。楽しいこともやりながら。

もし、お坊さんと楽しいことやりたいと思う方は、お店でお話しましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

 

本多清寛(しょうかん)和尚。(月曜担当)

1985年生まれ。熊本出身。お寺に生まれお寺に育つ。22歳の時、福井県の永平寺という山奥の修行寺で3年過ごす。修行仲間には相当な迷惑をかけ続けて山を下りる。その後、曹洞宗の研究センターにて仏教を学ぶ。同性婚の問題から、仏教と「性」について気になり、セクシュアリティについて勉強し始めた。生活に役立つ仏さまを模索している。趣味は「こんな時、お釈迦様ならなんて言う?」という大喜利。

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