投稿小説・鈴衣じゅん『雄膣のゆううつ』

 

 

良介は今頃、ファックしている。靖国通り沿いのマンションで、あいつに痴態を晒している。

俺も池袋の発展サウナの個室にちょうど入ったところだ。

饐えた布団に横たわって、涼介が名古屋から会いにきた彼氏と交尾をする姿を想像してみる。四十路の恋人に尻を差し出す彼は、きっと、瞼の奥で俺の視線を探している。ケツの穴をぐちゃぐちゃに鳴らしながら、あられもない交接を俺に見せつけたくて、括約筋をキュンキュンさせているに違いない。

もちろん俺だってあいつに義理立てする筋合いはない。俺らはただのセフレのはずだ。だから、こうして欲情が吹きだまる暗がりで、あの心地よい痺れにからだの内側からじんわりと侵されるのを待っている。

いや、もしかしたら、良介のほうがあのマッチョ男を掘り倒しているのだろうか。俺をそうするときのように二十歳の四肢を張りつめ、腰を容赦なく打ちつけて、普段はスーツに隠された筋肉の鎧をあえがせているのかもしれない。

俺は正常位で掘られているときに、仰向けの姿勢から良介を見上げるのが好きだ。興奮して相手を攻めるとき、彼の大胸筋は陰影を増し、たくましい輪郭を露にする。俺はただあいつの躍動に身を委ね、鳴き声をあげ、あの射すくめるような眼光に全身を貫かれる。

そんな空想に浸っていると、そろそろからだの芯に火がついて、肛門がジリジリと異物を欲しがりはじめた。

館内は週末ということもあって、人が多い。さっきシャワーを浴びるついでに見たミックスルームでは、衆人環視のなか、一組の男同士が派手に交合していた。手を出すやつもいれば、隙をみて自分のいきり勃ったモノを咥えさせるものもいる。穴が空くのを今か今かと待ちわびるものたちが行列をなしている。その輪のなかでゴムも装着せずに汁まみれになる二人は、まるで快楽の供物みたいで、淫猥なタナトスに取り憑かれていた。

 

アプリで約束を取りつけた男からメールが入った。

『いま入館したので、これからシャワーを済ませて5階に向かいます』

液晶に表示されたメッセージの添付画像では、一重で、あっさりとした顔立ちのやさ男が笑っていた。

俺は個室の内鍵を開け、明かりを消して、足音に聞き耳を立てた。

けれど、その間も、良介たちが頭から離れない。遠距離恋愛ゆえ久しぶりの逢瀬で、年長の彼氏の鼓動は高ぶっているだろう。

嫉妬とも怒りともつかない劣情と、射精への欲動がないまぜになって、俺をヒリヒリとなぶる。そう、他のペニスに淫する良介ほど、俺をかき乱す存在はない。そんな想像のおかげか、俺のチンポはかなりの硬度で上向いて、約束の男が入ってくるのを待ちわびている。

 

近づいてきた足音が個室の前で止まった。「身長175センチ、体重70キロ、年齢30歳」の影は、ドアを開け、廊下の明かりの逆光に仁王立ちになった。

「そうさんっすか? 浩二っす」声は低いがどこか甘い響きがある。

「あぁ」俺はそっけなく応える。

浩二は筋骨の眩しい裸体から黄色いバスタオルをはらりと落とすと、早速、屹立した彼自身を俺の鼻先に差し出してきた。目を見張った。ダイレクトメールにも記してあったが、直径も長さもあり、雁が張り出すたわわな一物だった。思わずむしゃぶりつきたくなるが、一呼吸置いて右手でその感触をたしかめるにとどめた。

「エロいチンポだね」そのたしかな手応えに俺がため息をつくと、浩二は、

「そうさんこそ、すっげぇタイプっすよ」

と、その太竿にドクンと血液を送った。

彼は三十代の男を掘るのが好きだと、アプリの自己紹介に記していた。

「薄い脂肪のつき方といい、でかめの乳首といい、そうさんって俺好みっす」浩二は眼球を鋭く光らせた。

俺は有無をいわさず巨大な彼を口に含み、舌をネチョネチョと這わせた。舌先にその青々とした血管を感じながら、根元を握ってみた。グロテスクなほど質量があった。それは雄らしい臭気を放っていた。

俺はラッシュも嗅いでないのに心臓が破裂するほど脈打っている。考えてみれば、良介以外の男の一物を口に迎い入れるのは久しぶりだ。以前、プレイとして良介をハッテン場でまわした際に、付き合いでそのなかのオヤジをフェラチオしたが、やはり、タイプでなければ海綿体は充血しない。

記憶を重ねながら下品な音を立てて味わうと、浩二は、

「ヤバいっすよ。そうさん、上手いっす」

と後輩ぶった言葉を連発した。

まん前で見ると浩二の下半身の繁茂はおびただしく、それが臍のあたりまでいやらしい線をつないでいる。熟れた雄竿のにおいが鼻腔を刺激して、俺の穴を一瞬、収縮させた。

「乳首なめていいっすか?」そう言うなり浩二が俺の敏感な乳頭を指で弄ぶ。ビクンッと快感で打ち震え、たまらず息をはくと、たちまち仰向けに倒され、鍛えられた大胸筋にのしかかられた。見せるために作られた身体ではない、ぶ厚い胸板だ。

右の指で左の乳首をいじくられながら、粘り気のある舌で右の乳首を攻められると、俺は嬌声をあげるしかない。

「すっげっ、浩二…」

良介ほどではないが、乳首の扱い方が絶妙だ。肥大したそれをベロでころがしながら、ときにやさしく、ときに噛んだりして、繊細な技術を披瀝する。両手で俺の左右の胸筋を中央に寄せ、女の乳房のようにして先端を吸うと、

「俺、年上の乳首をなめているだけで、ガマン汁がしたたっちゃうんすよ」

浩二はにんまりと微笑み、今度は両手の指で左右の乳首をしつこくねぶる。

すでにドパーミンに脳を乗っ取られていた俺は、いつもの癖で、良介の名前を漏らしそうになり、慌てて歯を食いしばる。そこを触れられると、年長の見栄もプライドも剥がされ、ただの発情した雌と化してしまうのだ。若い良介はこれから、俺以外の年上を幾人もベッドで屈服させていくのだろうと、考えると、胸が締めつけれる。

 

次第に時間の感覚が壊れ、油断をすると、浩二が良介になり、俺が名古屋のマッチョになって、オイルまみれの胸をもみしだかれる錯覚に陥る。なんでこんなにあいつが好きなのか。他の男とやっていても、結局、良介としかやっていないのだ。そんな俺の切なさをあいつはわかっていないだろう。いや、心の片隅でわかっているに違いない。

「そうさん、スゴイっす。エロすぎて、もうぶち込みたくなっちゃったよ」

浩二が俺の穴にオイルを塗りたくり、早速腰を浮かせた。

「生は駄目だよ、ゴムつけてガン掘りしろよ」と俺は制した。

浩二はおとなしくあきらめ、小さなポーチから「スーパービッグボーイ」とロゴされたゴムを取り出すと、慣れた手つきでスルスルと装着し、黒く被われたそれを自慢げに上下させた。

こんなデカいの入れたことがあったか…と俺はマジで不安になる。良介のレギュラーサイズに慣らされた俺の坑道は裂けてしまうかもしれない。

「じゃあ、ゆっくりやりますから」

浩二はオイルを手にし、まずは指で穴を押し拡げていく。俺の雄膣はすでに弛緩しているものの、もっと余裕がなければあんな怪物は呑み込めない。左の指の繊細な動きでエイナスを溶かされ、右手と舌で両乳首から快感を引っ張り出されているうちに、わけがわからなくなってくる。あぁ、もうフラッシュバックでガンギマリになっているのだ。

 

気づくと、大蛇のような浩二の一部が入り口にグイグイと押し当てられていた。あれだけほぐされてされていたのにそう簡単には受け入れられない。

呼吸を整えて、肛門を内側から押しひらくと、雁まではヅルッと呑み込めた。が、そこからがまた難儀だった。茎の部分がフィストのようにぶっといのだ。

「乳首をいじりながら…ゆっくり…」

俺が息も絶え絶えに懇願すると、浩二は両手で乳首をいじめ、じっくりと大蛇を挿し込んできた。良介の形をしていた俺の空洞が、浩二の形にメリメリと拡張されていく。そうだ、俺のなかから良介を追い出してくれ。

もう一度深呼吸をして、肛門を緩めると、浩二は一気に根元まで押し入ってきた。

「だめ、だめ、だめ…」俺が驚いて腰を引いても、それはズブズブと乱入し、奥まで到達した。俺の直腸は一分の隙もなくいっぱいになった。それでも乳首をつねられると、淫らな臓物が収縮して相手をギューッと包み込んだ。

「そうさんのすごい。からみついてくるよ」

浩二は恍惚とした表情で俺を睥睨へいげいし、腰をゆっくりとグラインドさせた。

「ぐっわ…」

引くときに雁が腸壁にひっかかって内臓ごと抜ぬかれそうになる。

「待って、慣れるまで動かさないで」俺が悲鳴を上げかけると、浩二は顔を近づけてきて、濡れた舌で俺の唇をこじ開け、ゆっくりと口腔内を味わった。

そのやさしい高揚で緊張が解けた俺の穴は、硬度を落とさない陰茎を腸壁で貪った。

「そうさんのケツ、ほんと生き物みたいに動くんですね」

浩二は少し軽蔑したように笑い、内臓の快楽に浸った。

しばらくすると、両眼に鋭い欲情のスイッチが入った。

「あぁ、ヤバい、ヤバい」

もう腰を動かさずにはいられないと言いたげに、なかで一物をビクつかせ、さらに直径を増してみせる。

「え、あれがマックスではなかったんだ」俺の肛門は見開いた。

「そう、もっと大きくなるんですよ」

なかからぐわんと拡げられると、全身にえもいわれぬ痺れが浸潤する。ヤバいのはこっちだ。

今度は俺が自分のペニスをしごいてさらに内臓をグニュグニュと動かし、緩急をつける。

浩二は、

「まだ動かしちゃ駄目っすか」

と、じれる気持ちを抑えられない。

「いいよ。ゆっくり動かしてみな」

俺もほんとうのところもう欲しくてたまらない。

浩二が腰を前後させはじめると、俺のからだは彼の巨大な肉棒だけで振り子のように動かされる。まるで体内に鉄の杭が打ち込まれ、押したり引いたりを繰り返しているようだ。

痛みを感じないように呼吸を整えて、じょじょに巨大な異物を飼いならしていく。

脳から快楽物質が大量に放出されて、快感の膜が張られたように全身が敏感になっている。

「ヤッベ、もうガン掘りしちゃっていいっすか?」

俺は言葉では応じずに、両腕で両脚を持ち上げ、尻の穴をヒクつかせて了解を伝えた。

「ソウさんのガバマン、俺のにぴったりじゃないっすか」

浩二は再び利己的な快楽のための運動をはじめた。遠慮なく侵犯される俺は、ただ彼の興奮にリズムを合わせる。理性は雲散霧消し、あとは欲望のままに性器と性器で互いを探り合うだけだ。

 

いつしか俺はぶっ飛んでしまい、もう締めてるのか緩めているのかさえもわからない。

「超キモチいいっす。そうさんのマンコ、たまらないっす!」

浩二は子供のような甘えた瞳で俺を見つめる。その表情から彼のなかの受けの欲求が察っせられた。

こいつ、案外、マゾかもしれない。

遊び心にふと試してみることにした。

「もっと腰触れよっ」

浩二はとたんに受けの媚態を示し、

「こうっすか、キモチいいっすか」

と従順にピストン運動を速める。

やはり、命令されるとアガる体質なのだ。俺は、だったらそっちの引き出しを開くよ、とばかりに、

「もっと乳首をなめて、感じさせろよ」

と乱暴に促し、自ら胸元に浩二の頭を抱えて持ってくる。長いペニスを持っていると、ケツに挿し込みながらも、ちゃんと口で胸にも対処できるのがいい。

俺は彼を直腸で締め上げ、ギュウギュウとご褒美をあげる。

浩二はタチぶるのも忘れ、もはや俺のための性具と化している。

「なんだか…そうさんに犯されてるみたいっす」

俺は彼の長竿を痛いほど括約筋で縛り、逆にやつの乳首をつまんで責め立てた。

「ほら、ほんとはこんなふうにやられたいんだろ?」

すると、浩二は半鳴きに顔をくずし、

「そうっす、そうっす…」

「もっと、声出していいよ。タチの見栄なんて捨てちゃえよ」

俺の意地悪な声音に煽られて、浩二は自分がヤッてるんだかヤラれてるんだかわからなくなって、ただ、へこへこと腰を振る。

「あぁ、はぁ、そうさん、そうさん」

「おら、デカいチンポで奉仕しろ。締めてやるよ」

浩二は女鳴きするように喘いだ。

「こんなの初めてです、キモチいい!」

俺は自分から積極的にケツを動かして、彼からタチの矜持を剥がし取る。浩二はもはや男であることすら忘れているようだ。

そんな個室での嬌声が外に漏れていたのだろう。少しだけ開いていたドアから、こちらを覗く視線があった。視られると、俺のテンションは益々上がる。次第にドアは広く開けられ、大きな影が足を踏み入れた。太った中年のオヤジだった。

そいつが背後からちょっかいを出しはじめると、浩二は嫌なのか嬉しいのかわからない反応で、落ち着かない。オヤジの手が脇の下から乳首に到達すると、一瞬、すがるような瞳で俺を見たが、

「ついでにヤラれちゃえよ」

とあっさり突き放すと、自ら両方の乳首にオヤジの手を誘導し、大きく咆哮した。

オヤジは俺と目が合うと、いいの?という表情をしたが、俺がニヤリと笑うと、夢中になって浩二を責め立てる。そして大胆にも、自分の持ってきたオイルで浩二の穴を慣らしはじめた。ヌチャヌチャと俺の穴と浩二の穴が同時に濡れた擬音を垂れ流す。

「掘られちゃえよ」俺が煽動した。

「え…掘りながら掘られるなんて、はじめてっす」浩二は泣くようにいうと、自らケツを突き出して、使い込んだ魔羅の侵入を待った。

オヤジはさっさとゴムを着け、浩二を背中から襲った。

「はあああぁ、いいぃぃ」

オヤジにズッポリと犯されると、浩二の息子は俺のなかでビクッビクッと反応した。やっぱり本質的には受けなのだろう。そしてその官能は電気が流れるように俺の内壁に伝わり、またそれに応じて俺が直腸を蠕動ぜんどうさせると、浩二のそれは感度をさらに高め、大臀筋でオヤジ自身を挟み込んだ。

「うわっ、しまるっ」後ろの禿げ頭が感極まったふうに漏らした。

オヤジは浩二の尻っぺたを馬のように嬲り、俺は俺で指で浩二の乳首を乱暴に引っ張る。

「あはぁ、あはぁ」

言葉にならない息を吐くしかないやつはすっかり自分を見失っている。すでに頭蓋骨のなかでは時間が止まっていて、快楽の電気が高速で巡回するのみだった。

瞳を閉じると、浩二はまたしても良介になって俺をファックし、良介は中年のおっさんに尻を割られていた。そうだ、オマエは俺のものなんだ。どこにいても、誰とやっていても俺のものなんだ! 俺は良介の首に腕を回し、頭部を浮かせて唇を求めた。唾液にまみれた舌をからませ、舌先で前歯の裏側をなぞってみる。肺から空気を送り込むと、今度はあいつの息を呑んで、じっくりと汚れた酸素を味わった。口でも肛門でも分ちがたく繫がって、良介そのものを腹のなかに取り込みたくなる。

 

 

「良介!」といいかけて我に返ると、浩二が、おっさんから見知らぬ白人男に取って替わられて掘り上げられている。いつのまに選手交替になったのだろうか? かすかに液臭のする白人はふてぶてしく、

「fuck,fuck」

と浩二に馬乗りになって腹筋を強張らせている。

若い良介もこれから、こんな淫らな連中を掘り散らかしていくのだろうか。数知らない男たちの精液にまみれて歳をとっていくのか…

浩二と白人の重みが伝搬して、俺は窒息するような圧迫にむせいだ。

俺のケツの穴は空洞になったみたいに、浩二の巨根を巨根とも感じなくなっていた。脳幹がガンガンと刺激され、オーガズムが細かく反復しているような錯覚を覚える。

ふと横を見ると、左の乳首が、浩二とは違うすじ筋の若者に遊ばれていた。ちょっと茶髪のヤンキー風で、彼は自分で自分のしょぼいペニスをしごいていた。こいつ、いつからこの部屋に入り込んでいたのだろう。と思ったその刹那、浩二が瞳孔を見開いて、俺に切なく訴えた。

「イク、イク、イッていい?」

もうここらが限界のようだ。

「イケよ、たっぷり出しちまえよ」俺に憑依した悪魔が応えると、浩二は息を荒げ、内臓の奥深く、痙攣するみたいに射精を繰り返した。

バルクな白人も後ろから浩二をめちゃくちゃにファックしまくって、ほとんど同時に果てたようだ。

そして、浩二は俺に倒れ込んで体重を預けた。

俺はやさしく彼の頭をなでであげた。

白人男は、ナマで突っ込んでいたのか、体臭だけ残して逃げるように退出した。

浩二はしばらくしてから、俺からズルリとその馬棒を抜き出すと、ゴムの先端には精液だまりが重くぶら下がっていた。

「そうさん、マジでよかったす…」

彼は満足げに帰り支度をはじめたが、俺の渇きはまだまだ満たされない。ケツもチンポも、もっと! もっと!! と絶叫しそうだ。

すると、すじ筋の若者が、

「今度はぼくが突っ込んでもいいっすか」

と小ぶりのチンチンにゴムを着け、オイルを塗った。

彼が良介ほどのイケメンだったらどんなにいいだろうかと残念だったが、腸内に何も入っていないことのほうに耐えられそうになかった。

良介が恋人に名古屋へ連れ去られたら、その不在はいったい何で埋めたらいいのだろうか、と焦燥にかられる。あいつは俺にとってドラッグみたいなものだ。空虚を塞ぐ男根そのものだ。それを失ったら、心もからだも干上がってしまうかもしれない。

だが、今は、ファックだ。とりあえず、ファックして空っぽな心身を埋めなくてはならない。俺は部屋を出ていこうとする浩二に頼んだ。

「悪いけど、こいつに犯されているところを動画に撮ってほしいんだけど」

「いいっすよ」浩二が微笑んだ。

そう、俺のブラックホールを満たしてくれるのは、良介の欲望なのだ。良介に見せつけるための交尾が何よりも昇天させてくれるのだ。この動画をすぐさま送りつけてやろう。あいつもそれを望んでいることが離れていてもよくわかる。

俺は、今度は四つん這いになって、自ら穴を押し開き、茶髪の硬い矛先をいとも簡単に飲み込んだ。

(了)

 

鈴衣じゅん

小説家(志望)。1980年、宮崎生まれ。

178/80/37。タチよりリバ。褌を常用。

現在、営業職として某メーカーに勤めるかたわら、密かに小説を執筆。

好きな男のタイプは、極端な体型でなければ守備範囲は広い。

 

イラスト・PIPIブルー