いたるの部屋 その6 

「ゲイドラマって男の好みが左右するかも」

 

こんにちは。

A Day In The Life 火曜日担当の「いたる」です。

 

今月で火曜日営業の「いたるの部屋」は2周年を迎えることになりました。

振り返ってみると、あっと言う間のような、でも結構長かったような、不思議な気持ちなります。長かった、と感じる理由は、この2年間で出会った方がものすごく多いことです。

以前の編集の仕事にしても、今のライターの仕事にしても、確かに取材などでお会いする人はたくさんいますが、机に向かって一人作業をする時間はかなり長いものです。

それにプライベートを削って仕事しないと間に合わないことも少なくないもので、意外に交友関係は限られてしまいがちなんですよね。

 

でも、カウンターの中に入っていると、色々な方が訪れてきてくださるので、想像もしていなかったような方としょっちゅうお会いする機会ができたりして、サービス業ならではの楽しみを実感しています。

 

2月14日バレンタインデーが、ちょうど火曜日。

この日は2周年スペシャル営業とさせていただきます。

と言っても、通常営業でご料金はいつも通り。

お通しだけは、いつもよりちょっと豪華なものにする予定です。

あとは少しですが、チョコレートをプレゼントさせていただこうと考えています。
皆様のご来店、お待ちしております。

 

ところで、「GRAADメディア賞」というのをご存知ですか?

GRAADとは、アメリカの団体でGay&Lesbian Alliance Against Defamation(中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟)の略称です。

この団体が1990年から毎年、真っ当にセクシュアル・マイノリティを描いた映画やドラマを選出して表彰しているそうです。

2017年の表彰式は4月に開催されますが、各賞のノミネートが発表されたので、Letibee LIFEで記事にしようと調べてみました。

原題だけでは全く知らない作品がかなりありましたが、調べてみるとNetflixなどの配信サイトで、すでに日本語字幕版で配信されているものが結構ありました。

これ、結構スゴイことだと思いませんか。

数年前なら、雑誌やウェブで海外ドラマの最新情報を入手しても、日本で見られるまで時間かかったり、結局日本では見られないまま終わってしまうものも少なくなかったのですから。

ところがNetflixやAmazonプライム、Huluなどが競うように最新の作品の日本語字幕版を配信するようになったおかげで、LGBT系のマイナーな作品を見る機会が増えてきましたよね。

この恵まれた環境を利用しない手はありません。

ということで、Netflixなどで配信されている海外ドラマを次々と見る毎日を送っています。

 

「GRAADメディア賞」にノミネートされているものの中に「ロンドンスパイ」という作品があります。

これは英国BBCが制作した全5回のミニシリーズ・ドラマ。

タイトルからすると007的なスパイ活劇をイメージしそうですが、実はこの作品、ゲイカップルの物語なのです。

ざっくり物語を説明すると、

「自堕落な生活を送っている育ちの悪い、でも若くて性的な魅力がある底辺のゲイの青年が、自分とは全く異なる上流の環境で育った青年と知り合い、2人は恋に落ちる。ところがその上流の若者がいきなり失踪してしまい、主人公がその謎を追いかけるうちに、国家レベルの巨大なトラブルに巻き込まれていく……」

というものです。

これだけ聞くと、面白そうでしょ?

さらに男同士の結構激しいセックス場面も描かれていたりして、ゲイとしては興味を抱数にはおれない作品です。

 

が、しかし。

個人的には不満が残るというか、僅か5回にも関わらず、見ている間やけに長く感じてしまったというのが正直な感想です。

 

理由の一つは、情感を込めた(っぽい)演出や編集がやたら冗長に思えてしまったことにあります。

ダメな日本映画にも似た、意味ありげな回想場面や、主人公の感情を代弁するかのような無音の場面が多用され、かなり早い段階から辟易してしまいました。

その手の場面を全部削ってしまえば、全4回にまとめられて、もっとスピーディーに楽しめる作品になったのでは? と正直思うくらいに。

 

もう一つは、本当に個人的な好みなのでお好きな方には申し訳ないのですが………、主人公と相手役に性的魅力が全く感じられなかったことなのです。

いや、女性ファンは結構いるだろうことは想像に難くないのですが、主人公を演じるベン・ウィショー君と、相手役のエドワード・ホルクロフト君のどこが素敵なのか、最後まで全く理解できず。

その魅力が理解できない2人が恋に落ちる物語を見ても、全く素敵に思えないんですよね。

特にベン・ウィショー君は髪の毛が長くて汚らしいブス(←個人の主観です)にしか思えず。

かつ、育ちが悪いの教養のない役なので、ブスでバカ(←個人の主観です)にしか見えないわけで。

そんな主人公が、悲劇の主役気取りの陰気な面(←個人の主観です)で右往左往してる様を見ても、感情移入も感動もできないまま。

なんだか巨大な組織が彼に対して様々な仕掛けを繰り出してくるのですが、そこまでして主人公を罠にはめて追い込んでいく理由も理解できず、しまいには

「こいつ(主人公)殺しちゃえば、こんな大掛かりなことしなくても済むんじゃね?」

とか思ってしまう始末。

 

いや、作品のせいではないはずです。

これは主人公(とその相手役)に魅力を感じられない僕が悪いだけなはずです。

ネットで評判を見ると、BL好きの女性層には結構評価高いようですし。

 

ただ結論としては、ゲイものに関しては、ガチゲイは役者の好みで作品評価が左右されるんじゃないかな、という身も蓋もない事実を実感したということでありました。

 

とはいえ、見所の皆無な作品ではありません。

かつて「愛の嵐」でナチの軍帽をかぶりオッパイ晒していた名女優シャーロット・ランプリングは、今回も実にいい味出しています。

アホなガチホモ親父の僕の感想など真に受けず、ご興味のある方はNetflixで字幕版・吹き替え版ともに配信中ですので、是非是非ご覧になってください。