いたるの部屋 その8

「年上のヒゲデブ好きなゲイ、ヴィンセント君に勝手に親近感」

 

こんにちは。

A Day In The Life 火曜日担当の「いたる」です。

2月14日バレンタインデーは「いたるの部屋2周年スペシャル」として営業致しました。

週一回、2年間続けさせてもらえなければ出会えなかった方々、またお顔は存じあげていてもじっくりお話する機会がなかった方々、そんなたくさんの皆様にご来店いただいて本当に嬉しかったです。

仲間内だけで会話するのではなく、初対面の方でも気楽に話せる大人のバーをやりたいと考えていたのですが、やっとそんな雰囲気に近づいてきたと感じています。

これからも週一回ペースでのんびりやらせていただきます。

美味しい酒を飲みな柄リラックスできる空間を作っていくよう頑張りますので、よろしくお願いします。

なお、2月21日(火)と2月28日(火)は2週続けてお休みさせていただきます。

その代りに2月26日(日)に、「春直前!昼酒スペシャル 14時オープン」と題して営業いたします。

2月24日(金)からはアカデミー賞大本命のミュージカル「LA LA LAND」も公開されます。
(新宿ではTOHOシネマズ新宿とバルト9で上映。TOHOシネマズはIMAX上映もあり)

映画やお買い物のついでに、昼から2丁目で一杯飲みつつ、大人の会話を楽しみませんか?

ご来店お待ちいたします。

前々回の日記で、「GRAADメディア賞」に少し触れました。

GRAADとは、アメリカの団体でGay&Lesbian Alliance Against Defamation(中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟)の略称です。

この団体が1990年から毎年、真っ当にセクシュアル・マイノリティを描いた映画やドラマを選出して表彰しています。

今年のコメディ・シリーズ部門にノミネートされている「クレイジー・エックス・ガールフレンド」が、すでにNetflixで配信されています。

試しに見始めたら、これが面白くてハマっています。

主人公は、ニューヨークで活躍するやり手の弁護士の女性、レベッカ。

若いにも関わらず仕事の評価は高く、所属する大手弁護士事務所のジュニア・パートナーに昇進の話が舞い込みます。
ところが人生に漠然とした物足りなさを覚えているレベッカは、10年ぶりに偶然再会した元彼ジョシュ(と言ってもサマーキャンプで2ヶ月付き合っただけ)への片思いの焼けぼっくいに炎が燃え盛り、約6000万円の年収をほっぽり出してジョシュの住む西海岸へと引っ越します。

西海岸といえば聞こえがいいですが、渋滞すれば海まで4時間かかるという内陸部。

東京で例えるなら檜原村、くらいの距離感でしょうか。
キャリアと高収入をほっぽり投げて元彼を追いかけるくらいですから、このレベッカ嬢、かなり精神的にイカれています。

少女時代からオタクで変わり者、かつ両親の離婚で傷ついたゆえか、過剰な承認欲求の化け物となっている反面、根っこが善人で可愛げがあるがゆえ、よそ者にも関わらず友人は増えていきます。元彼ジョシュには昔から付き合っている美人のフィアンセがいます。

果たしてレベッカの片思いは叶うのか?

という物語を主軸に、レベッカの周囲の人々のエピソードが描かれていきます。

このドラマはコメディなだけじゃなくミュージカルなのです。

大ヒットした「glee/グリー」のように既存のヒット曲を歌うのではなく、ドラマの内容に合わせたオリジナル曲が毎回歌われます。

かつてのハリウッド・ミュージカル黄金時代を彷彿とさせるクラシカルなナンバーから、最近のボーイズグループっぽいポップスや、セクシーなディーヴァ風の曲、ヒップホップ系まで様々なイメージの曲が登場します。

そのミュージカル場面が実に楽しいのです。

「LA LA LAND」もそうですが、この時代に大ミュージカルを正面切って作るのは非常にリスクが高いことだと思います。

「いきなり歌い出すミュージカルはちょっとね」

と、読みながら顔をしかめた貴方、そう貴方みたいな方が少なくないのですから。

正面切って作った大ミュージカルと書きましたが、この「クレイジー・エックス・ガールフレンド」はかなり狂気を孕んでいます。

持ち前の愛らしさで辛うじて救われているとはいうものの、主役のレベッカは冷静に見れば相当な狂人。

彼女の妄想の中で繰り広げられるミュージカル・ナンバーの歌詞も相当イカれているというか、ヤバい狂気を感じさせます。

(出会いアプリであったよく知らない男とベッドインする直前に「あなたが殺人者じゃないといいな」「性病の検査は受けてるわよね?」と歌いかけるとか)

善男善女の絵空事のような物語にリアリティがない時代だからこそ、「狂気」を持ち込むことである種のリアリティというか、共感できる要素を加えたことで抜群に面白くなっているのです。

かなりブラックなコメディで狂っているとはいえ、ミュージカル場面はきちんと作られています。

それゆえ、キャストもミュージカル畑の人が大半。

レベッカが追いかけてくる元彼のジョシュを演じるのはヴィンセント・ロドリゲス三世。

初めて名前を聞く役者ですが、彼はフィリピン系アメリカ人でミュージカルの舞台でキャリアを積んできた若手です。

(アジア系の男性に片思いした白人女性がストーカーまがいに追いかけてくるという設定も、今の時代ならでは。まさにダイバーシティ?)

さて、このアジア系のヴィンセント君、親しみの持てるルックスにマッチョなボディで実に可愛らしいのです。

で、ネットでヴィンセント君を調べてみたら、年上のヒゲデブとベタベタしてる画像が出てきました。

なんと、ヴィンセント君はオープンリー・ゲイで、彼氏さんとのラブラブ画像だったのです。

マッチョで可愛く、年上のヒゲデブ好きなゲイ、ということでヴィンセント君に勝手に親近感を抱いてしまってます(←とんだ狂人発言)。

しかしアメリカでは、オープンリーのレズビアンやゲイで、メディアで活躍する人がどんどん増えていますね。

それにひきかえ、日本では、まだまだ難しいでしょうねえ。

とまれ面白い上に、可愛いゲイの役者が出ているのですから、ますます「クレイジー・エックス・ガールフレンド」にハマりそうです。

まだシーズン1の第6話を見ているところですが、この後、ゲイ・ロマンスのエピソードも登場するので(←GRAAD賞にノミネートされた理由)、そちらも楽しみにしています。