木曜の腐女子 14

「ママはブーの一族」

週末の雨で桜もだいぶ散ってしまいました。先週のお店でもお花見の話題がちらほら出ましたが、半世紀近く生きてきて、ちゃんとお花見らしいお花見をしたことは片手で数えるほどしかありません。なんとなくお花見というと混んでいるイメージがあり、それでなくても出無精なので、わざわざ人混みの中に出て行く元気がないのです。それでも誰かから誘われれば割合喜んでホイホイ出て行って、調子よくお花見を楽しむのですが、誰からも誘われないので家でじっとしています。

今年引っ越しをする前までは、ベランダの外が一面の桜で、家にいながらにしてお花見ができたのですが、引っ越してそれがなくなったのは残念です。昨日小雨の中をおつかいに行った帰り、時間帯のせいか殆ど人もいない近所の桜並木の桜が散っていく中を、綺麗だなあと思いながら歩いて帰ったのが今年の私のお花見です。

春が来て、日が沈むのも昇るのもはやくなってきました。お店の帰り、近所の学校のグラウンド横の遊歩道を通って帰るのですが、早朝はその遊歩道の傍の木陰や草むらに野良猫が何匹かいることがあります。以前はそれが怖くて気持ち悪くて、小走りに駆け抜けたり、沢山の猫の鳴き声が聞こえるとわざわざ別の道を遠回りしたりしていました。子供の頃から犬や猫が嫌いで、言葉も通じない怖い存在だと思っていたからです。だからいつも朝早い薄暗い時間にお店から帰る時には、猫がいませんようにと恐々遊歩道を歩いていたのですが、家で猫を飼うようになってからは平気になりました。猫は私が思っていたような怖いものではないとわかったからです。

人は知らないものは怖いと思うところがあるのかもしれません。それにしても一番怖いのは無知というもので、半世紀近くも猫の可愛らしさを知らなかったとは、今ではもったいないことをした!という気がします。しかしまあ人には何事も時期というものがあり、私にはこのタイミングだったのでしょう。知らずに死なないでよかったと思いますが、小さい子供でも知っているようなことにこんなに時間がかかるようでは、最低でも100歳までは生きなければ追いつきません。私こそ「ポーの一族」に加えて貰いたいもんだと子供たちに言ったら、「せいぜいママはボーの一族(ボーっとしてるから)かブーの一族(言わずもがな……。)だよ」と言われました。

 

真紀ママ(A Day In The Life 木曜担当) 

twitter/@mm_elaine

一男一女を持つノンケの主婦。にして重度の腐女子で、こよなくボーイズラブ作品を愛好している。

性格はおおらかで、ドジっ子なキャラが、ゲイのお客様にも、ノンケのお客様にも大いに愛されている。声優の緑川光の大ファン。彼の追っかけで、週末は神出鬼没! 高知出身。