「二丁目寺の坊主日記」16

「あの世とこの世について考える。」

アデイの月曜担当、地蔵似の本多清寛です。写真は千体地蔵と呼ばれる、那須のお地蔵様方です。

今週は、なんと壮年ユーチューバーに「死後の世界」について取材されました。

動画チャンネルはこちら→https://youtu.be/sn5zcNrnpyc

(第300回「死後の世界はあるの?魂はあるの?」葬儀・葬式ch)

よく、二丁目寺に来て下さる方なのですが、ほどよくこじれた、誠実な社長さんです(笑)

というわけで、今日は「あの世について」考えてみたいと思います。

あの世と一言でいっても、なかなかたくさんあって難しいので、一度整理してみましょう!

(1)世界の見方

 ①円環型→あの世からこの世、この世からあの世へとグルグル回る世界。Ex.輪廻転生

 ②直線方→あの世とこの世が往来できない世界。Ex.天国と地獄

(2)あの世へ行く主体

 ①身体・・・自然に還る肉体のこと

 ②霊魂・・・人間を人間として成立させる何かのこと

 ③心(人格的主体)・・・私を私として成立させる何かのこと

  ※②と③は重複したり混同されたりするので、便宜的に区分けしてます

(3)あの世の分類

 ①あの世がある場合

 良いあの世→天国(キリスト教)、天(中国の思想、人間の上位的存在)、極楽(仏教)

 悪いあの世→地獄(キリスト教)、煉獄(罪の浄化ができる場所。行くのは天国。)

 良くも悪くもないあの世→黄泉国(日本)、冥府(中国)、神に戻る(アミニズム)

 ②あの世がない場合

 良い死後→涅槃や解脱(仏教)

 悪い死後→特になし

 良くも悪くもない死後→自然に還る(散骨)、虚無になる(ニヒリズムや無責任主義)

 死なない→仙人(中国)、久遠の仏(仏教)、涅槃や解脱(仏教)

 ③あの世とこの世が分離していない場合

 良い方向→天(仏教や中国思想)、先祖になる(日本)、山や海になる(自然に還るが存在は感じる)

 悪い方向→悪趣・地獄・修羅・餓鬼・畜生(仏教)

 良くも悪くもない→ランダムな生まれ変わり(アジア)

ざっとこんなもんでしょうか。本多の脳内整理なので、厳密には重複しているところもありますが、分かりやすさを優先しております。(3)の分類については諸説ありすぎて、なんともいえません。申し訳ございませんです。

さてさて、みなさんはどういう死後の世界観をお持ちですか?死んだら何も残らないと思う方もいれば、死んだら天国に行きたいと思う方もいらっしゃるかと思います。いずれの世界観を持つにしろ、僕が大切だと思うのは、生きる上で役に立っているかという視点です。

例えば、「天国に行きたいから良いことをしたい」とすれば、天国は良い世界だと思います。「死んだら何も残らない」からこそ、この世に出来る限り良いものを残していきたいと思うのなら、それも良い世界でしょう。ようするに、大多数に良いと思われることならば役に立つものであり、人に危害を加えるものならば役に立たないものという視点です。

これらを禅宗的にまとめると「役に立つならそう思えばいいし、役に立たないならそこから離れればいい。だけど、役に立つという感覚は変化するからお前さんは努力を忘れんなよ」という感じになります。僕個人としては、とりあえず世界のどこかに地獄があると感じているので、悪いことを避けて、努力を続けようと思っている感じです。

セクシャリティと同様、死後の世界観は変化していくものなので、来年には怪しい宗教に僕がハマっている可能性もありますが、その時は僕に聞いて頂きたいことがあります。「その宗教は生きるのに役立っているの?」と。もし、だめそうならひっぱたいてやって下さい。よろしくお願いします。

南無三!

 

本多清寛(しょうかん)和尚。(月曜担当)

1985年生まれ。熊本出身。お寺に生まれお寺に育つ。22歳の時、福井県の永平寺という山奥の修行寺で3年過ごす。修行仲間には相当な迷惑をかけ続けて山を下りる。その後、曹洞宗の研究センターにて仏教を学ぶ。同性婚の問題から、仏教と「性」について気になり、セクシュアリティについて勉強し始めた。生活に役立つ仏さまを模索している。趣味は「こんな時、お釈迦様ならなんて言う?」という大喜利。

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