二丁目寺の坊主日記 22

二丁目寺どうでしょう」

アデイの月曜担当、本多清寛です。

先日、北海道に行ってきました。あの!皆さんご存知『水曜どうでしょう』の聖地 、HTB(北海道テレビ)の本社も見て来たんですよ!いやぁ、ONちゃん可愛かったなぁ。

という僕の感動があったわけですが、皆さんに伝わっているのでしょうか。好きな人はたまらない『水曜どうでしょう』なんですが、見たことのない人に面白さを伝えることが非常に難しい番組でもあるんです。

例えば、「サイコロの旅」という企画があります。羽田から札幌まで公共交通機関を使って帰るというだけの企画です。始めに羽田でサイコロを振ります。1から6までの目には、それぞれ別の交通機関が割り振ってあり、出目に従って必ず乗ります。例え札幌と反対方向であったり、深夜バスで一晩明かすことになっても必ず乗ります。

他にも東京-札幌・京都-鹿児島などを原付で縦断したり、アメリカ横断やヨーロッパ巡り、川下りや離島でキャンプなどのアウトドアなんかもやります。基本的には大泉洋と鈴井貴之の2人が出演者で、ディレクターとカメラマンが同行しての四人旅をする「移動番組」です。旅番組ならば、旅先の美味しいものや旅の情感を伝え、良いところを紹介するはずです。しかし、水曜どうでしょうは旅ではなく移動。基本的に行き先に興味がありません。企画したディレクターを含めて、嫌々ながらに目的地に移動する様子を番組にしています。

文章だけで説明すると全く面白みのなさそうな番組なんですが、なぜかハマってしまう水曜どうでしょう。この面白さについて少し考えてみたら、自分が落ち着く味噌汁の味と似ているんじゃないかと気が付きました。

出汁を引き、具を入れ、味噌を溶く。とりあえずこれだけで味噌汁が出来ます。もし、具が変わっても、出汁と味噌が変わらなければ落ち着ける味噌汁になります。僕にとって、美味しいとか不味いというよりも、味噌汁は落ち着く味であって欲しいと思っています。

水曜どうでしょうでは、ディレクター陣の3人が大泉洋を一生懸命騙そうと企画を立てます。ここが出汁を引くところ、具材がその時々の企画です。そして、大泉洋のリアクションが出たところから味噌が溶けていきます。4人が旅を始めたところで味噌汁の完成です。あとは、ひたすら4人で味噌汁を食べているが移動している時間だと思っています

水曜どうでしょうが他の番組と違うのは、普通の番組は味噌汁を完成させて、視聴者に味あわせようというのが目的なのに、水曜どうでしょうでは、自分たちで食べている様子を視聴者に見せつけてきます。そこにハマる視聴者は、4人で作った味噌汁に愛着が持てる人達です。愛着は説明しにくいので、水曜どうでしょうの面白さが伝えづらいんです。

とにかく、僕が言いたいのは、水曜どうでしょうが好きってこと。あと、仏教も同じく、伝えにくいんだけど好きなんです。

南無三。

 

本多清寛(しょうかん)和尚。(月曜担当)

1985年生まれ。熊本出身。お寺に生まれお寺に育つ。22歳の時、福井県の永平寺という山奥の修行寺で3年過ごす。修行仲間には相当な迷惑をかけ続けて山を下りる。その後、曹洞宗の研究センターにて仏教を学ぶ。同性婚の問題から、仏教と「性」について気になり、セクシュアリティについて勉強し始めた。生活に役立つ仏さまを模索している。趣味は「こんな時、お釈迦様ならなんて言う?」という大喜利。

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