木曜の腐女子 23

「ママ、僕はママがこんな破廉恥なビデオを見ていたなんて、絶望したよ」

 

先週の記事では伏見大ママにも腐母と言われるような腐った母親っぷりを披露してしまいましたが、今週も引き続きます。

その昔ゲイビデオアイドルに夢中になっていた私は、そのDVDをベッドの下に隠していました。夫には全然隠してなかったのですが、さすがに子供たちには見られるとマズいと思ったからです。しかしある日、外出先から帰宅すると、先に小学校から帰っていた息子が「ママ、僕はママがこんな破廉恥なビデオを見ていたなんて、絶望したよ」と言うのです。見ると、彼の手には私が隠してあったゲイビデオが……! 隠したつもりが、子供の目線は大人よりずっと低いので、ベッドの下から見つけ出してしまったのです。

「ママがこんなものを見ていると、ばあば(私の母)に電話します」と言う息子に「それだけは勘弁してください!」と手を合わせて頼む私でしたが、「僕がこれを持って児童相談所に訴えたら、ママは性的虐待で捕まるよ」などと尚更脅してくるので、こんな生意気を言う子供を調子づかせてはならんと、「教育上悪いと思うからママは子供の目に触れないように隠してあったのに、それをわざわざ見つけたのはあんたでしょ!? 大人には大人の自由があって、それを子供にあれこれ言われる筋合いはないんだからね! 人の部屋を嗅ぎまわったり、子供が大人のすることに口出しする方が悪い!」と、その場は声の大きさと迫力でねじ伏せました。

でも本来私は性的なことをあからさまにしたり、そういう話を子供としたりするのは苦手な方です。よく、私がこんな腐女子で息子に影響はないのかと訊かれますが、それは私にもわかりません。私は息子がゲイでもなんでもかまわない……というより、私がどう思おうが関係なく、好きなものは好きなのだから、自分を偽らずに生きてくれればそれでいいのです。

しかしうっかりしたことは言えないと思ったことがあります。やはり息子が小学生のある日、娘と3人で話している時に、なぜそんな話題になったのかは覚えていないのですが、ウンコを食べるとどうなるか……みたいな話になって、「この世にウンコを食べる人なんているわけないよね」と言う娘に、「いるよ。ウンコ食べるのが好きな人っているんだよ」と息子がやけにきっぱりと言うのです。「いるよね、ママ」と私に同意を求めてくるので「えっ……!」とビックリして言い淀むと、「だって前にママとK君(夫)が話してたもん。あの本の(と本棚の本を指して)メイプルソープって人が、ウンコ食べるの好きだったんだよね」と言うではありませんか。

確かに写真家のロバート・メイプルソープの伝記を読んだ時に、彼は嗜糞症で、何より他人が自分の排泄物を食べるのを覗き見ることに最高の喜びを覚えたという記述があって、夫に話したことがあったのですが、まさか息子がそれを立ち聞きして覚えていたとは……。さすがに健康に関わることなので、「そんなことはとっても特殊だし、身体にものすごく悪くて、死ぬほど危険なんだよ」と脅しておきましたが、親としてはそんな記憶は影響しないことを祈ります。

 

真紀ママ(A Day In The Life 木曜担当) 

twitter/@mm_elaine

一男一女を持つノンケの主婦。にして重度の腐女子で、こよなくボーイズラブ作品を愛好している。

性格はおおらかで、ドジっ子なキャラが、ゲイのお客様にも、ノンケのお客様にも大いに愛されている。声優の緑川光の大ファン。彼の追っかけで、週末は神出鬼没! 高知出身。