木曜の腐女子 28

美醜、加齢、モテ、自意識

先日の日曜日は月に一度の中村うさぎさんがママの日で、私もお手伝いに行きました。うさぎさんとエスムラルダさんとの対談もあってお店は大盛況でした。美醜や加齢やモテ、自意識についてのおふたりのお話はやはりとても面白くて、A Day In The Life で働いていることの幸せを噛みしめました。

私自身は子供たちに「そんな不細工でデブで、よく人前に出られるね」「それほど醜いと普通の神経してたら引きこもりになるよ」「いや、僕がママなら死を選ぶね」なんて酷いことをしょっちゅう言われているくらいですが、あまり気にせずすんでいるのは、50年も前に高知の田舎で生まれて育ったからだろうなあという気がして、現代の都会に生まれなくてラッキーだったと、つくづく思います。

情報の発達している今はそういうこともないのかもしれませんが、田舎で私が子供の頃は、美醜というのはあまり重要視されず、活発で明るければ、それで楽しく過ごせていたのです。それに私は両親の親戚中で一番最初に生まれた子供で、家族や親戚一同から可愛い可愛いと言われて育ったということもあり、素直だったのでそれに疑いも持たず、自分がブスとか不細工とか考えたことがなかったのです。さすがに中学生くらいになってみんなが色気づいてくると変化があったはずですが、その頃はクラブ活動に熱中していたので、そんなことは殆ど気にしていませんでした。

覚えている限り美醜ということについて初めてはっきりと意識したのは、別の高校に行った中学時代の友達と久しぶりに会った時です。その友達とは小学校の頃から一緒でしたが、引っ込み思案で暗い性格で、勉強もできなかったので、なんとなく女子からも男子からも見くびられていました。私とはクラブが一緒だったので仲が良かったのですが、彼女にはちょっと天然的なところがあったので、仲の良さからバカにしてからかうような所がありました。彼女が高校に入ってから非常にモテているということは他の友達から聞いていて、そういえばおとなしくて目立たなかったけれど、綺麗な顔していたんだよなあ、スラリとしてスタイルも良かったし、子供の頃からの友達だとあんまり気にならないけど、高校生くらいになると容姿って重要になってくるんだなあとぼんやり思っていました。

久しぶりに会った彼女に私が「高校ですごいモテてるらしいじゃない。すごいね!」とちょっとからかい気味に言うと、「今まで私をバカにしてきたヤツらを見返してやろうと思ってるんだ」と返してきた彼女からはそれまでの気弱さが消えていて、なるほどモテて自信をつけたんだな、環境って人を変えるなあと新鮮に思ったのですが、それ以上にいつもおとなしくてオドオドしていた彼女が、人を見返してやるなんていう恨みというか気概というか、そういうものを抱えていたなんていうことを初めて知って驚きました。今思うと驚くことでもなんでもないのですが……。

その後彼女はますます綺麗になって本当にモテモテになり、幸せな結婚をしましたが、若くして亡くなってしまいました。生きていたらどんな美魔女になっていたんだろう? それとももう気がすんで年相応に太ったりしてたのかなあ、子供の頃のルサンチマンからは解放されていたのかなあと、時々思い出します。

 

真紀ママ(A Day In The Life 木曜担当) 

twitter/@mm_elaine

一男一女を持つノンケの主婦。にして重度の腐女子で、こよなくボーイズラブ作品を愛好している。性格はおおらかで、ドジっ子なキャラが、ゲイのお客様にも、ノンケのお客様にも大いに愛されている。声優の緑川光の大ファン。彼の追っかけで、週末は神出鬼没! 

高知出身。真紀ママの営業は、築地で働く旦那が仕入れて来る海鮮丼が名物!