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◎2017年8月

・女装データベース

古今東西の女装をして芸事をする人たちが、名前順・活動地域・活動年代などのジャンル分けで収録されたデータベース。2017年8月中旬にマキシムさん(@maxim_dq)やばにたすさん(@vanitas5)など数名による発案・データベース開発に始まり、たった2~3日で膨大な量の情報が蓄積された。一方で、女装をしていた過去を消し去りたい人たちの「忘れる権利」についても問題提起がなされた。

2017年12月26日時点で521名が収録されている。

 

 

  • 【女装DB】女装・ドラァグクイーンアーカイブ化計画(Googledocs、現在は閲覧のみ)

https://t.co/pW7RK59Bmz

 

 

・年収100万円「52歳ゲイ男性」

「ボクらは「貧困強制社会」を生きている」は『東洋経済ONLINE』で連載されているルポタージュ。日本においては非正規雇用の拡大で所得格差が急速に広がっている。そこにあるのは、いったん貧困のワナに陥ると抜け出すことが困難な「貧困強制社会」である。――という前口上のもと、「男性の貧困」をテーマに個別ケースへフォーカスする連載である。

2017年8月25日の記事では、年収100万円「52歳ゲイ男性」であるハルオミさん(仮名)が登場し、LGBT運動の盛隆の裏で同性愛者や性同一性障害者の中に「勝ち組」と「負け組」を作り出してしまっていることを主張。自身の年収が100万円に到るまでの人生を語った。本記事掲載後、「恋愛にのめり込み、後先を考えず転職を繰り返した結果の貧困と、同性愛者であることは無関係では?」という総ツッコミや、ハルオミさんを知る人たちの証言でひとしきり炎上した。

また12月7日には、「ゲイは障害者だ」と訴える44歳男性ユウマさん(仮名)も登場した。

 

参考画像:ありません

 

  • 年収100万円「52歳ゲイ男性」の深すぎる苦悩

(藤田和恵、『東洋経済ONLINE』2017年8月25日)

http://toyokeizai.net/articles/-/185474

 

  • 「ゲイは障害者だ」と訴える44歳男性の貧困

(藤田和恵、『東洋経済ONLINE』2017年12月7日)

http://toyokeizai.net/articles/-/199559

 

 

◎2017年9月

・人間真空パック(デパートメントH)

「人間真空パック」は、とある人権派の女性弁護士が「真空パック」と「アダルトビデオ」をセットで検索してしまったがために起きた悲劇。

事の起こりは、「バンドハラスメント」というバンドの2017年10月4日発売のセカンドシングル『解剖傑作』のジャケット写真である。「愛を閉じ込める」をコンセプトに女性を真空パックに閉じ込め、息が吸えない数秒間を激写してジャケットにした、というアーティスティックな作品となっている。

情報解禁時期の9月1日から、CDジャケットの写真が出回り話題となり、AV出演強要問題などに関心を寄せる方面へ写真がたどり着いたことで、2つの言葉をセットで検索するに至り、吐き気を催す等、医学的所見が確認される結果となったという。

この騒動の結果、表示・参照される人間真空パックの写真はAVのジャケット以外では、変態・フェチのためのアンダーグラウンドサロン『デパートメントH』でのものが多く、注目されることになった。

 

  • バンドハラスメント(公式ページ)

http://www.banhara.jp/

 

  • デパートメントH のブログ(Ameblo)

https://ameblo.jp/department-h/

 

  • 小心者が「デパートメントH」へ潜入した話【後編】

(野津、『RAINBOW LIFE』2017年10月18日)

https://lgbt-life.com/topics/departmentH2/

 

 

・Twitter凍結問題

2017年8~10月にかけて、『Twitter』において影響力のあるゲイのアカウント(いわゆる日常垢やツイドルなど)のいくつかが相次いで凍結(アカウント停止)される事態となった。裸の写真など不適切な画像を常時アップしているわけでもなく、「氏ね」「頃す」など暴言・脅迫もせず、という原因が明確に分からない中での凍結ということで、各所で混乱が起きた。特に、有名な日常垢であるぱぴぃさん(@boooonpapi)の凍結の際は、別のアカウントで中の人と思われる人物が正体を明かし恨み節を呟く様子が話題となった。Twitterでイラストを投稿するユーザーが相次いで凍結されていた騒動が、ゲイのアカウントまで波及したものとみられる。

スパム目的の投稿や悪質な投稿の検出精度を高めるために機会学習を用いたシステムを強化したこと、凍結をさせる方法が確立して流布したために逆恨みや嫉妬などを理由に嫌がらせのスパム申告が行われるようになったこと、凍結後のTwitter社とユーザーのコミュニケーションが不完全であること、などが今回の騒動の原因とみられ、Twitter Japanの広報担当者はこの騒動に関して「透明感を上げたい」「深く反省している」などとコメントしている。

  • 「凍結」に抗議相次ぐ Twitter「深く反省」「透明感上げたい」

(岡田有花,『ITmedia』2017年9月29日)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1709/29/news077.html