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「変態年増のMixBox」その3

レイプドラッグを手に入れてしまった私…

 

このところ、重度の睡眠障害にヤラれまくっている川西です。ニンフォマニア、もといインソムニアこと、いわゆる不眠症というやつです。不感症ではないです。本当です、信じてくださ(ry

それはともかく、ややこしい事態になりたおしています。心療内科で処方してもらった複数の薬(ひとつは睡眠導入剤で、もうひとつは睡眠を安定させて持続する薬)を頼りにおどおどと夜を迎えているのですけど、これがあなた、効きゃしねー!! といっても、コンディションにもよるのとわたし個人の体質に合わないということもあるのでしょうし、主治医の先生がヤブだから、というような問題はございません(むしろ、てきぱきとして信頼できる語り口と愛嬌のある態度のうえに、美形のソソる熟女でらっしゃいます)。肝心の薬も、睡眠導入剤のほうは「効くときは二十分以内、ダメなときは二時間近く眠れぬ」という感じではあっても、とりあえず効くときは効く!んですから、これはこれでOKといたしましょう。難点は持続系のソレにあるのです。

いざ睡眠に至っても、一時間かそこら、もしくはそれよりも短い時間で、起きてしまいます。尿意がなくても、です。とりあえず、トイレ行きたくなってじきに起きたりするんじゃたまらんわよとばかりに一応用を足してからベッドに戻って眠りにつくのですが、また小一時間かそこらで起床の憂き目に。これを何度も繰り返し、しまいには薬の効き目が切れてしまうのか、四度寝五度寝が難しくなってしまうのでした。最悪の場合、二度寝の段階でこのザマです。こうなるともはや最後の手段ということで、本来なら日中の不安時などのために処方されている頓服の安定剤(睡眠障害の改善効果もあり)の服用に及びます。で、うまいこと効いてくれると三時間くらいは持続的な睡眠が得られるのですけど、これまたなんの効果もないときも……。

そんな夜は、けっきょく飛び飛びで熟睡感なしの三、四時間睡眠で「もうとっくの昔に朝ってことよ、今日はさぁー!!!」と、無理やり翌日モードに切り替えてしまうのでした。せめて、昼寝ができればまだしもなんですが、これまたなかなかそういうわけにもいかず。

——そんなわたしの惨状なんぞは、実のところ、本題ではございません。一番の問題は、あれこれ処方薬をスイッチしていくうちにたどり着いてしまった、とある薬物にあるのでした。

アルコールなどに混ぜて服用すると昏睡状態に陥る危険性もあるとのことで、「レイプドラッグ」として米国では発売を禁じられてしまったヤクが、とうとう処方されてしまったのです(あえて薬品名は伏せます)。このわたしの手元に。レイプドラッグ、とやらが。

……世界中の女性のみなさま、逃げてぇぇぇぇ!!!!

 

上記の薬物(ちなみに日本では比較的ポピュラーな睡眠改善薬、とのこと)ですが、防犯上の処置として「飲み物などに混入させると液体が真っ青になってしまう」という仕様になっているそうです。なので、ひとまずは安心です。性別・性的属性を問わずこれをお読みのみなさまも、ブルーハワイなんて比べ物にならないほど「青っ!」なカクテルもしくはソフトドリンクをヘタな相手に勧められたりした日のアカツキには、性犯罪や昏睡強盗のたぐいを疑って自衛されますように。と、文字通り老婆心ながら、進言させていただきます。

(つづく)

 

川西由樹子 / 90年代から女性同士の性について赤裸々に表現しているビアン・ライターの草分け。ビアン雑誌「カーミラ」でも主要ライターとして活躍。著書に『Q式サバイバー』など。