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木曜の腐女子 38

ずいぶんながらくご無沙汰してしまいました。毎週、何か書かなければと焦るものの、何も思い浮かばず、ああ、今週も書くことがない……という日々を繰り返していて、それでも以前ならちょっとしたことから話を広げることができていたような気がするのに、これがスランプというものかしら!?と、まるで書けなくなった作家のような気分を味わっておりました。

ラブホテルでの掃除のアルバイトを始めて、周りはカタコトの外国人だらけの環境で毎日過ごしていると簡単な会話しかしないし、仕事の内容も同じことを繰り返すだけです。私はそういうことがあまり苦にならない質らしく、むしろ黙々と単純な作業を繰り返すのが好きなのですが(もしも刑務所に一年くらい身代わりに入るというアルバイトがあったらやってみたいくらいです。)、そういう時は何も考えず頭の中は空っぽなので、もとからそれほどなかった物を考えたりする力が、ますます失われていってるのかもしれません。

それに最近の私は腐女子としてもなんだか冴えないことになっています。それなら以前は冴えていたのかということになりますが、それは置いといても、腐女子としての自分に迷いがなく、ひたすら己れの萌える道を爆進していました。元々私は「風と木の詩」から入り、JUNEから商業誌、二次創作も読むようになり……と私くらいの年齢の腐女子としては一般タイプかと思っていました。声優に行ったり、ゲイビデオアイドルに走ったりするのも流れとしては自然です。それが昨年の暮れにイ・ビョンホンにはまってからというもの、様子がおかしくなってきたのです。多くの方たちは「なんで今頃イ・ビョンホン?遅れてきた韓流おばさん?」と思われるかもしれませんが、「マグニフィセント・セブン」という荒野の7人のリメイク映画から、一部の腐女子の中では人気が出ているのですよ。まあ私はそっちではなく、韓国映画の「インサイダーズ」から入った口ですが。

とにかくビョンにはまって以来、何を見ても読んでもビョン以外に萌えを感じなくなってしまって、腐女子としての楽しみが著しく減りました。あんなに伏見大ママをはじめみんなが熱狂している「おっさんずラブ」だって、ビョンを知る前ならもっと素直に楽しめたような気がするのですが、今ではつい「もし部長役がビョンならはるたんも牧も部長の色気にやられて仕事どころじゃなくなっちゃうよね……。いや、主任も麻呂もクラっときてしまうだろうから、天空不動産は部長総受け状態で大変なことになってしまう!」なんて出演してもいないのに無理矢理捻じ込ませて、全く関係ない話になってしまい、誰とも萌えを共有できそうにありません。

よく腐女子は関係性に萌えると言いますが、それが私にはずっとピンときませんでした。べつに男ふたりがいちゃついていたからといって、気に入ったタイプでなければ全く萌えを感じないからです。最近になってようやくわかりましたが(遅すぎ!)、どうやら私は単体萌えタイプらしいのです。気に入った受けがいれば、その受けが受けることだけをひたすら考えてしまうのです。そしてその気に入った受けは常に私の脳内ではひとりしか存在しないのです。

そんな有り様で、いまや私の頭の中にはイ・ビョンホン受けしかないという苦難の日々です。

 

 

真紀ママ(A Day In The Life 木曜担当) 

twitter/@mm_elaine

一男一女を持つノンケの主婦。にして重度の腐女子で、こよなくボーイズラブ作品を愛好している。性格はおおらかで、ドジっ子なキャラが、ゲイのお客様にも、ノンケのお客様にも大いに愛されている。声優の緑川光の大ファン。彼の追っかけで、週末は神出鬼没!
高知出身。真紀ママの営業は、築地で働く旦那が仕入れて来る海鮮丼が名物!