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「変態年増のMixBox」その12

両人婚でハニーフラッシュ!

みなさまあけましておめでとうございます。の、ご挨拶が大変遅れましたこと、失礼いたしました。今年は昨年以上にトバしていこうと思っていたら、妙な方向へ暴走したりしている川西由樹子です。

そんなこんなでたまにはマジメなネタもいいかな、ということで、2019年最初の原稿はこんなものになってしまいました。ご笑覧いただけましたら、幸いです。

なお、情弱なわたしのこと、知らないだけで、きっと同じようなことを考えたり実践されたりしているお方は他にも大勢いらっしゃるのかもしれません。その場合は幾重にも、失礼いたしました――けど、検索にも「両人(名)婚」って出てこなかったしぃ!(←勝手に異常な造語を用いてるんじゃねえわよ!!)

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「同性婚を実現へ!」と願う方たちは、性的属性を問わず、けっこう大勢いらっしゃるようです。

わたし自身は結婚願望自体が希薄なので(甲斐性ナシゆえオンナもおらぬ、という実情は抜きにして)、自分の問題として考えづらいところがなきにしもあらずなのですが、選択肢は多いほうがよいに決まっています(際限なく多けりゃ多いほどいいという意味ではありません。限度はあるものの、「できるか/しないか」程度の選択肢ならあったほうがよい、という立場です)。

さてこの同性婚問題、ある種のひとびとは「同性婚を認めないのは、法のもとの平等を定めた憲法違反である!」と主張し、かたや「憲法には婚姻は『両性の合意のみに基づいて成立』するとあるのだから、同性婚は認められない」との声もあったりするようです。この場合、どちらも憲法の旗印のもとに、主張を展開されていらっしゃるわけですね。

憲法改正、などというとなにかとオオゴトな気配がしますので、いっそのこと「ほんの一文字だけ変更してみません?」と、同性婚反対の方々に提案してみるというのはいかがでしょうか。すなわち

「『両性の合意』のみに基づいて」→「『両人の合意』のみに基づいて」

にすべく、働きかけるのです。「性」を「人」(もしくは両名の『名』。『同性婚』と『両名婚』、響きが似ているので個人的にはこっちのほうが好みだったりします)に、たったそれっぽっちのことで幸福になれる方々(どうせあたしはその内に入っちゃいねーわよ、ですけど)が、大勢(たぶん)生まれるのですから、やらない手はないのではないか、と。

ちなみに、とりわけ年配の保守派の方々が主張しがちな「日本の伝統的な家族観を、同性婚は破壊する!」の懸念には、

「ドウセイアイなひとたちのなかにも、保守的な伝統主義者は意外といるものです。彼らは日本の伝統的な『家』観を体現するためにも、婚姻という形で家庭を持ちたがっているのですよ」

とでもアプローチされたらよろしいのでは。相手のよって立つ価値観にそぐう形で華麗な足さばきでもってスタンスを変え、説得して実を取る。騒々しいだけの実りのない論争を繰り広げるよりも、このくらいの変わり身ワザ(ハニーフラッシュよみんな、ハニーフラッシュ!!)のひとつやふたつ、スキルとして保持しておいたほうが、人生なにかとお得な気がします。

「幸せなヒトが少ない社会より、わずかなりとも多いほうがよい」と素朴に思いますがゆえに、両人婚の一日も早い実現を、願ってやみません。

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2019年がいろんな立場の方たちにとって、素晴らしい1年になりますように!

 


川西由樹子 / 90年代から女性同士の性について赤裸々に表現しているビアン・ライターの草分け。ビアン雑誌「カーミラ」でも主要ライターとして活躍。著書に『Q式サバイバー』など。