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「変態年増のMixBox」その13

楽園のGスポット

 

みなさま、ご無沙汰しています。前回はインフルエンザ初期の高熱絶頂時に突発的な衝動にかられ、妙に硬派なテーマの文章を書いてしまいました。しかもゴキまみれ、もとい誤記まみれ(悪意の溢れたぎる誤変換(?)ですこと。「G」が苦手なそこのあなた、ほんに申しわけありません)ときたものです。あとで気づいて原稿の差し替えをお願いしたところ、優しい優しいアデイのグランマが即座に対処してくださいました。本当にありがとうございます、グランマ。そして、ある意味支離滅裂だった前回の記事、ちょっとはマシになっているかと思われますので、お気が向かれましたらいま一度ご笑覧ください。

 

なお、同性婚については、すでにアデイのツイッターで紹介されていますけど、こんなプロジェクトが進行中です。↓

 

https://www.change.org/p/東京地方裁判所-日本でも同性婚を-だれもが-愛する人との結婚-を選べる社会にするために-私たちの訴訟を応援してください

 

↑よろしかったら、なにとぞご協力お願いいたします(ついでに、拡散希望です)。

 

そんなこんなで、便座、いえエンザをこじらせ倒しておりましたが、今回はようやく通常運転です。高熱にうなされているときに限ってああいうテーマ、通常モードでコレ、というのもなんだかアレですけど、お暇なときにでもお目通しいただけましたら幸いです。特に女性同士の悦楽の追求には、必須、といっても過言ではない「G」のお話ですので、ぜひとも楽園に到達するショートカット探索の一助になればと、衷心より願ってやみません。

 

※なお、今回も初出は『Hの革命』(太田出版・のちに加筆改題して『H大作戦!』として徳間文庫より刊行)です。

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「ウワサにはよく聞くけど、自分のはどこにあるのかわからない」。まるで女体内邪馬台国ともいえる伝説の秘境、Gスポット。クリトリスとは味わいが異なる未知の快楽を求めて旅立ち、そのまま行方知れずとなってしまう冒険者は、あとを絶ちません。

 

Gスポット遭難者の多くは、「とにかく奥にあるはず」と思い込んでいたずらに長い器具だの村一番の巨根男だのを小道具に用い、失敗し挫折するパターンが圧倒的。こうした不幸な例の二の舞を演じないためにも、探索には自分自身の指を使用することをおすすめします。これには、スポットが「膣の入口付近・身体の前面側」に位置するため角度的にも折り曲げ自在な自分の指のほうが探りあてやすいのと、「一度おおよその場所をつかんでおけば、相手がいるプレイの際にサジェスチョン可能となる」という実用的な意味合いが含まれています。

 

使用する指は中指あたりが順当です。無理に根元まで押し込もうとせずに、スムーズに挿入できるところまでにしておきましょう。第二関節くらいまで差し込んで指先が膣壁のゆるやかなカーブに突きあたったら、ごく自然に内側へ曲げてみます。指の腹に他の膣壁の「起伏はあってもなめらかな感触」とは異なる、細かい凹凸があって浅く窪んだな箇所が見つかるはず、だと思います。ひとによってはその感触を、「粘膜でできた口が指に吸いつくような」と形容するかもしれません。指で届くくらいですから膣の入口からそう遠くない地点で、ヘタに異物である小道具をとっかえひっかえして探索するよりも、自分の指のほうがはるかに優れたナビゲーターだったことに、気がつくことでしょう。

 

ここを「押す・ねじり込む・腰を動かして指に押しつけるように圧迫する」などさまざまな方法で刺激してみると、やがて骨盤をトロかすような熱がこみ上げてきて、下半身は文字どおりコシ砕け。俗に〈潮吹き〉と呼ばれる現象は、Gスポットオーガズムによって引き起こされるともいわれているくらいですし、その威力のほどがしのばれます。ただし感度には個人差があるため、「いまいちピンとこない」場合は、いさぎよく諦めましょう(余談になりますが、筆者はGスポットの感度が異様に良好なため、「多い日」にアプリケーター付きを使用するたびに声が出そうになって、ひとりトイレで身悶えてばかりいます。《女性フリーライター、トイレ個室で悶絶し昏倒、便器で後頭部強打し死亡!》な記事を見かけられましたら、きっとわたしのことでしょう)。

 

なお、「Gスポット=膣内で性感の生じるたったひとつの場所」と主張しているわけではなく、ひとによってキモチよくなれるポイントは「奥の奥」だったり、「そこらじゅういたるところ」だったりするかもしれません。もしかしたらGスポット以上に感じる箇所が存在しないとも限りませんので、伝説のムー大陸やアトランティスの実在にとり憑かれたオカルトおたくのように自らの肉体の未知なる秘境を求めて旅立つというのも、ひとつのロマンあふれる冒険、と言えるのではないでしょうか。


川西由樹子 / 90年代から女性同士の性について赤裸々に表現しているビアン・ライターの草分け。ビアン雑誌「カーミラ」でも主要ライターとして活躍。著書に『Q式サバイバー』など。